明治という新たな時代が幕明けた1868年、明治政府は、藩はそのままに、徳川幕府の直轄領と旗本領に府と県を置く府藩県三治制をとりました。大部分が直轄領と旗本領だった多摩郡は、品川県、韮山県、神奈川県と旧大名領の飛地に分かれました。 神奈川県には横浜居留地十里以内の外国人遊歩地(※)が属することになりました。
※外国人遊歩地
幕末の開国以降、外国人は居留地に住むことを義務づけられ、居留地周辺に外国人が自由に外出できる遊歩地が設けられた。横浜居留地には原町田、八王子、日野などが含まれていた。